失敗しない柔術道場の選び方


 

僕が初めて柔術の体験に行った2009年と今は大きく違って、日本国内で柔術の黒帯はそこまで珍しくなくなりました。それだけでなく各都道府県に当たり前のように黒帯の先生がいて連盟認可の道場が存在しています。

 

それだけ黎明期の先輩が私財を投げうって、情熱を燃やして普及活動をしてくださり、カリキュラムやシステムを構築してくださった恩恵だと思います。本当にありがたいことです。

 

しかしながら、当たり前のようにレッスンを受けることが出来るようになったにも関わらず、思っていた感じと違う…と戸惑われたり、同じ時期に始めたのに実力に差が付いてイヤになるというお悩みをたくさんお聞きしました。

 

▶ここで気持ちよく柔術を続けていくことが出来るのかな?

▶このレッスンを受けて限られた時間で効率的に上達するのかな?

 

このようなお悩みをお持ちの方は、是非ともこのページを最後までお読みいただければ、道場選びのヒントがあるかもしれません。

 

 

道場選びのポイントは?


 

実際に道場を選ぶ際は、どんなポイントをチェックすればいいのか?

 

ご自宅や職場からの距離、清潔感、通える時間帯にレッスンがあるか?月謝を払うことが出来るか?さまざまなポイントはあります。実際に地方や田舎地域では一択の場合もありますが、そうでない場合は「誰に習うのか?」が大切な要素になると思います。

 

しかしながら、どんな先生がいいのかを判断するのはなかなか難しいと思います…。

 

そんな時には以下のチェックリストを利用して、総合評価で先生を選ばれると失敗が少なくなると思いますので、お役立てください。

 

☑自分と近いタイプかどうか?

 

たとえば40代の肥った身体の固い男性が、20代の細身の柔軟性が必要なガードが得意な先生から学ぶのはハードルが高すぎます。先に他の部分から埋めていって、最終的に学ぶべきコンテンツであると言えます。

 

柔術を始める前から他競技のトップ選手で身体能力がとても高かった人、その人にしかできないようなスタイルの方だと、一般的な運動経験の方が習うには厳しいと思います。

ご自分が本当に共感できる年齢、階級の近い先生がまずはオススメです。

 

☑指導実績があるか?

 

所属道場の選手の応援や指導風景を見たことがある先生なら、実際の雰囲気もイメージしやすくていいと思います。また使っている技術を言語化したり、第三者が聞いても分かりやすい言葉で説明しているかもポイントになります。

当たり前ですが、乱暴な言葉遣いや、粗暴な考え方の先生では、いずれ不信感が産まれてくるので注意しましょう。

 

 

☑先生自身がケガは少なかったかどうか?

 

キャリアを調べても分からなければ、スパーリングや試合での動きがキレイかどうか?を見ることがても大切になります。

やはりムーブが美しく技がスムーズでないと、相手も自身もケガするリスクが高まりますので、気を付けて見るべきポイントのひとつです。

 

☑今も技術を学んでいるか?

 

現役であってもなくても構いません。最新の技術も知っていて、自分の得意な技術もアップロードし続けている先生はオススメできます。初めてレッスンを受けるなら、なにかひとつに特化していながらも、その他の基本的な技術も一通り対応できる幅広い知識と技術があるかどうかも大切な判断基準になります。

 

☑同じバックボーンか?

 

たとえば柔道出身の柔術家は自然にできている組手やベースといった目に見えにくい細かい技術を持っています。しかし、本人たちは当たり前に出来るものですから、言語化したり体系立てて説明できる人は少ないのが現状です。

同じ競技をしていたなら、活かせる部分や間違いがちなあるあるなど理解しやすく、取っつきやすいのでオススメです。

格闘技未経験で柔術を始められたなら、格闘技未経験から始められた先生に習うのがおすすめです!

 

☑フィーリングが合うかどうか?

 

いわずもがな実際に会ってみて感じる感覚も大切になります。

見た目や話し方が生理的に受け付けないような方や、チームの雰囲気が苦手な場合は、結局自分が我慢をしてストレスをためる結果となります。

ご自分の感覚で「ちょっと毎週会うのはキツいかも」と感じられる所は避けるのがベターです。

 

 

実力と指導力は同じではない


 

最初に断っておきますが「指導するのに戦績なんか関係ない」とは全く思っていません。むしろとても大切な要素であると思っています。

受ける側からしたら試合結果のない茶帯より、全日本や国際大会で入賞している紫帯の方が説得力が高いのは当然です。

 

しかしながら、現実としてどのスポーツでも名選手=名監督ではないのです。

 

やはり人に技術を伝えるには、言葉選び、コーチング、観察力など競技以外の部分がとても大きく関与してきます。名選手が必ず名コーチになれるのであれば、名選手の指導を受けた生徒さんは皆、すごい選手になるはずです。

実際に今でも地方の小さな道場で練習をしていても、全日本で入賞する選手やJBJJFのランキングに入っている選手は地方の道場所属が多いという現実が、その証明だと思います。

 

もちろん指導者だけではなく、レッスンを受ける側の問題もあるとは思いますが、レッスンプロとしての伝える技術はとても大切です。

 

さまざまな方を同時に指導をしながら、その方の性格や理解度を推し量った上で、最適な言葉、ジェスチャー、スピードを選択し、お伝えするには長年の経験と卓越した判断力も併せて必要となります。

 

指導力と実力は必ずしも同じであるとは言い切れません。

あなたの近くで気持ちよく柔術が出来る空間と、信頼できる先生が見つかることを願っております。

 

 

強くなるために自分の実力を計算してみよう


 

柔術を始めて少し経つと「強くなりたい」「うまくなりたい」と考え始める方も増えてきます。

 

柔術が上達するためには多くの要素が必要となりますが、ヒントとして数字で考える方法がありますのでご紹介させてください。必ずしもの答えにはなりませんが、確実に指標にはなりますので、一度必要な数字を計算してみることをオススメします。

 

計算しやすいようにペンと紙、電卓をご準備ください。

 

  • 柔軟性
  • 筋力
  • トップでの技術
  • ボトムでの技術
  • 戦術理解
  • ムーブの巧緻性

この6つを、それぞれ5段階で評価してください。

その6つの数を掛け合わせた数字が、今のあなたの戦闘能力でという訳です。(15,625点満点です)

 

実際に数字を入れて例示してみます。

 

とても体が柔らかくて、筋力や理解度、基礎的なムーブは平均で、ボトムに自信があるけれど、トップにやや不安があるといった方がいたとします。

おそらくこんな感じの数字になるかと思います。

  • 柔軟性 5
  • 筋力 3
  • トップでの技術 2
  • ボトムでの技術 4
  • 戦術理解 3
  • ムーブ 3

全てを掛け合わせると1,080という数字になります。

 

このようにして、あくまで自己評価で構いませんので、ご自分の数値を出してみてください。

 

 

 

…さて、計算できましたでしょうか?

 

ここで考えていただきたいのは、柔術の場合、ジャイアンtキリングが起こりにくく、この戦闘能力の数字で9割は勝敗が決まります。そのため戦闘能力の数字を効率的に上げるためには、どこの項目を伸ばすべきか?という観点がとても大切になってきます。

 

例に挙げた数値を一見すると、得意なボトムの技術を4から5に上げて絶対的な自信にすればいいのではないか?と思われる方も多いかもしれませんが、実はこれは得策とはいえません。

 

実際に数字を入れて計算すれば簡単に分かりますが、、、

上げるべきは底値を付けてる数字、つまりトップの技術を高める事です。

 

 

パターンA

得意なボトムを4から5に上げた場合

5X3X2XX3X3=1,350(270UP)

 

パターンB

苦手なトップを2から3に上げた場合

5X3XX4X3X3=1,620(540UP)

 

いかがでしょうか?
同じ「評価を1上げる」という努力をしたのに、実力を現す数値の伸び率に2倍の差がついてしまうんです。この計算式を使うことで、実は得意なことよりも、先に苦手なことから取り組むことが早く強くなるための最短ルートであるということがお分かりいただけると思います。

 

詳しくは以下の動画でお話しております。

 

 

 

最後に


 

いかがでしたでしょうか?

先生やセミナーを選ぶ判断基準になりましたでしょうか?

 

 

柔術の楽しみ方は人それぞれで、強さこそが楽しさという考えでも、技がうまくなることでも、道場というコミュニティが楽しいでも、道着を買うことが楽しいでも、すべて柔術の楽しみ方だと思います。

 

そんな中でも「やはり柔術をやる以上はうまく強くなりたい!」とお考えの方に向けて、最後に宣伝をさせてください。

 

PINEBOOKは指導力に高い評価をいただいております。

 

2015年からNR柔術にて指導に7年ほど携わらせてもらっていますが、10人にも満たないキッズクラスで週2回しかレッスンがないという環境でも、4人の全日本キッズチャンピオンを排出することができました。またマスター世代では多くの白、青、紫帯の大会優勝に貢献しております。

 

2020年から始めた主宰のBJJ WORKSHOPも、ありがたいことに回を重ねるごとに参加者が増えており、関東の有名道場の方からも指導のうまさにお墨付きをいただいた程です。

 

 

本業である整骨院でも、地域貢献として近隣の小学校の姿勢改善体操を監修し、一年間でスポーツテストの成績を向上させることに成功しています。さらに今も柔術以外でトレーニング指導を県内外で年間1,500人以上行っております。

 

 

柔術の技術だけでなく、身体に関する知識と技術を活かし食事、トレーニング、メンタル、睡眠、セルフケア、コンディショニングといった部分のアドバイスも本業を生かし高い水準で提供することが出来るのも強みの一つです。

 

柔術で何かお困りの方、今の生活に趣味をプラスしてもうワンランク上の暮らしを手に入れたい方の入会を心よりお待ちしております。

 

柔術を通じて新たな人とつながりを持てること、そこから先に広がる展開を一緒に楽しみましょう!

 

 

入会およびレッスンをご希望の方は今すぐご連絡ください。

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